第一話 A
大いに迷いましたが、やはり今の彼女Aでしょう。(親と迷ったよね)
浅い人生経験ですが、
"男を本質的に変えられるのが女性"
というのが自論。
本質的に変えるとは何かというと、ここでは性格を変えることですかね。
どう変えたか。簡単です。自信を与えてくれただけです。
大学時代までの私
・「だって、でも」が口癖
・「どうせ」が口癖=>努力したくない
・理責めで感情無視
・自分の考えが正
・常に60%の力で最低限の努力をし、必須事項だけ満たすタイプ
などなど
いますよね?周りに
全然授業出ないのにちゃっかり単位をとる大学生。
要領がいいとはいうが、学生の最重要項目である勉強で本気を出せないのだから
かっこ悪いと今なら思う。
研究室でも努力せずに美味しいとこだけとっていって、反感を買ったりする。
他人からすると努力もしないでポイントを稼ぐのはやはり嫉妬を生む。
これって本当に良いのだろうか。
そんな大学院生1年目の10月、今のAと再会した。
再会というのは、実は小学校の同級生だからである。
再会10日目で交際をスタートしてみた。
交際している間、不思議とエネルギーがみなぎる。
この子のためなら自分磨きをしたいと思えるようになった。
気づかされました。
大学時代までの自分は努力して100%の力でチャレンジして辛い思いするより、中途半端な努力でいいとこ取りして、失敗した時に言い訳をしたかっただけである。
でも、Aといると、失敗しても立ち直らせてくれる。
かけてくれるポジティブな言葉は私にチャレンジする気を起こさせる。
筋トレは辛いと思ったら逃げていたのに、最後までやり切る意思を持てるようになった。
だるいと思ってた研究に対しても真摯に向き合えるようになった。
それまで11時からダラダラと実験して夜遅くまで残ってチームメンバーに迷惑をかけていたが、夜Aとの時間を確保するために朝6時から実験を開始していた。
自分は理系の院卒だから、国内メーカーいって適当にリーマンやろうという魂胆だった。
でも、Aの一言で外資に目を向けるようになった。
そしてコンサルという自分の一番やってて楽しい職業を見つけることができた。
(当時の私は何かと他人の相談に乗ることが多かった)
苦手だった活字を読んでみようと思い、新聞を読み始めるようになった。
人工知能ブームによって、それに興味を持つようになり、今の会社に入社できた。
意思決定が早くなった。自分の決定に自信がなくてもAが理由を付け加えてくれるからだ。
私は多分人生の伴侶を得たのだと思った。
この女性と交際して悟った。
いい女とは、いい男と付き合っている女性のことではないと。
いい女とは、いい男に育て上げる女性のことだと。
私に夢ができた。
チャレンジしてみたい夢が。
いつか、日本、中国、アメリカ...
世界に貢献できることがしたい。
それは平等かもしれない。
貧困かもしれない。
切り口はまだはっきりしていないが、
Aといると答えが見つかる気がする。
第一話 終